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ごみ対策課F専門員は、平成16年11月7日から11月17日までの11日間、平成16年度欧州総合環境問題調査団の一員として、イギリス・ドイツ・スイス・フランス、4ヵ国の歴史と伝統が生き続ける欧州各都市を視察しました。
今回から7回にわたり、視察先で見たことや感じたこと、考えたことをブログ記事で報告します。
最初の公式訪問地は、イギリスはロンドンの北東オンガー州に位置する、アシュリンズ・オーガニックファームで、有機農法による生産・販売を手がける農場です。

(アシュリンズ・オーガニックファーム)
農場の広さは約570ヘクタール、常勤の従業員は15名で、5年前からオーガニック農法に切り替え、消費者に直接販売しています。
販売方法は”Box Scheme(ボックススキーム)”と説明していましたが、これは、数種類の野菜を詰め合わせた木箱1箱10kgほどを7〜8ポンド(約1,600円)で販売するもので、この農場の主な収入源となっているそうです。
当初の顧客は、近くの村70戸余りでしたが、現在は近郊の州まで販路を拡大し、週に1,000件を販売、1ヶ月の売り上げは5万ポンド(約1、000万円)に上るということです。
イギリスに35年在住している通訳の方によると、イギリスではオーガニックはここ数年かなりメジャーになってきており、スーパーにはオーガニックコーナーが設けられ、野菜・肉類・加工品(ジャム・小麦粉)等品揃えも充実しているそうです。
価格は少し高めということですが、各々の家庭の経済状態に応じてうまく利用しているようです。
イギリスには有機農法を認定する団体が多数ありますが、この農場は最も厳しい基準の団体の認定を受けているそうです。そのため、維持することは、動物の管理、殺虫剤の制限その他細かい技術を必要とする大変な作業のようです。
この農場のもうひとつの特徴は、子供やコミュニティ・グループへの教育活動に力を入れているということです。
教育活動を担当するのは、大学で自然科学を専攻した”Education Officer”で、オーガニックやエコロジーについて教えているそうです。
今年40校程が”School Trip”の一貫として見学に来ており、一日体験など希望に応じたプログラムを行っています。講習費は印刷代のみで、あとの学校の負担は交通費程度だそうです。

(一日農場体験した子どもたちの絵)
こうした教育活動は、この農場の副収入として営まれているわけではなく、本来の収入源である農作物の売り上げ促進のための投資的性格が強いようです。
また、学校給食に有機栽培の野菜を使ってもらうようアプローチをしており、いくつかの学校には、下ごしらえまで終わった野菜を出荷しているそうです。
この農場を視察し、また帰国後この農場のホームページを見ましたが、農家経営や教育活動に真面目に取り組んでいる印象を受けました。
また、イギリスはグリーンツーリズムの発祥地と言われていますが、なだらかな丘陵地の緑が続く国土では、ロンドンの家族が休日に田舎に出かけるのはごく普通のことで、出かける側も受け入れる農家側も、グリーンツーリズムを意識的に行っているのではなく、自然に行っていると感じました。
兵庫県でも最近、農場直営の販売形態はよく見られるようになりましたが、子供たちへ食べ物や環境について教育する農業施設はあまり見られません。
今後、県・市の機関等でこのような教育施設が経営的に成り立つような方向で検討すれば、実現できるかも知れません。
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