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次の訪問都市クロイドン市は、ロンドン市の真南約50kmに位置し、ロンドンにある32の自治体のひとつです。人口は36万人、面積33平方マイルで、階級社会のイギリスでは上中流階級の市民が多い所だそうです。
市庁舎に案内されると市長以下担当の方々が温かく迎えて下さり、そのことに、通訳の方も驚いていました。

(クロイドン市長と接見)
クロイドン市といっても、ロンドン市のような”city”ではなく”county(州)”ですが、イギリスは市の定義が曖昧で、対外的には市ということになっており、市長のブレンダ・カービー氏(女性)も”Mayor”という称号がついていました。
市長及び議員は名誉職で無報酬だそうです。市長が所用で退席された後、環境部責任者のロッド・ルール氏及び担当者の概要説明が始まりました。
クロイドン市の年間のごみの総排出量は18万トン(16年度明石市総排出量約13万1千トン)で、毎年3%の割合でごみの量が増えている状況にあるということです。
そのうち、1万5千トンをリサイクルし、このリサイクル量を2010年までに4万トンまで増加させること、またごみそのものの量を減らすことが目標ということです。そのための対策として次の施策を行っているそうです。
(1)Junk swaps(ジャンク・スワップス)
特定の日に不要な物を持ち寄り、交換することができます。残った物は生活困窮者に寄付されるそうです。
(2)Furniture Warehouse(ファニチャー・ウェアハウス)
Recycling Consortium
(3)Green Box Scheme(グリーンボックス・スキーム)
各戸にGreen Boxと呼ばれる箱を置き、その中に新聞・雑誌・びん・洋服等の資源ごみを入れてもらい、2週間毎に回収するそうです。箱の中では分別する必要はなく、回収の際に分別し、仕切られた回収車の中に入れます。箱の価格は一般店の3分の1で提供しているそうです。未設置の家庭には個別訪問や広報(ポストカードの配布など)で普及を図っているということです。

(ポストカード)
(4)Smarter Croydon Awards(クロイドン賞)の授与
環境美化に取り組んだ個人や団体、学校などに与えられます。(明石市ではきんもくせい賞があります。)
(5)Composting
ガーデニングの盛んなイギリスならではの庭のごみ処理システムです。
庭から出る落ち葉・小枝・刈り込んだ草等を回収し堆肥にし、市の公園や街路樹の土壌改良に使用したり、一般に販売しているそうです。ロンドンでは、クロイドン市のみ、イギリスでは数か所で行われているということです。
クロイドン市では、落ち葉・小枝・刈り込んだ草など庭から出るごみは年間3万トンにのぼるそうです。庭のごみ専用のコンポストを家庭に廉価で供給しているほか、市内3か所にサイトを設置し、市民が持ち込めるようにしています。
処理場に集められた庭のごみは、大型シュレッダーで細かくし、スクリーン(ふるい)でふるい、山積みにし、既に熟成した堆肥を混ぜ込み、6〜8か月ほど寝かせます。
有害なバクテリアを発生させないため内部の温度は65℃前後に保ち、4か月毎に堆肥の品質をチェックしているそうです。
品質はイギリスの基準に合わせており、環境適合のライセンスを受けているということです。
出来上がった堆肥は、市の公園や街路樹の土壌改良に使う分で20万ポンド(約4,200万円)の肥料代が節約でき、また袋詰めにして1袋1ポンド50ペンス(約315円)で一般に販売しています。
イギリスの大手DIYチェーンであるB&Qでも取り扱われており、イギリス全土に供給されているそうです。


(大型のシュレッダー)
(堆肥の温度計)
クロイドン市では、2010年までに4万トンをリサイクルすることを目標として、学校や団体をとおしてリデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生使用)などグリーンボックスを活用したごみの減量対策の啓発活動に取り組んでいるということです。
明石市においても平成15年度より27年度までの12年間で具体的な数値目標設定してごみの減量化に取り組んでいます。
今回の視察で感じたことは、必要以外のものは買わない、再利用をするなどいかに「ごみ」を減らすかが大切であるということです。
またリサイクルには、経費がかかる面がありますが、地球を守る上から高くついてもリサイクルしなくてはならないことを教育実践していかなくてはならないと強く感じました。
ヒースロー空港に着いて、バスに乗ったとき、エンジンはかけていませんでした。室内灯もついていませんでした。止まっているときはエンジンストップなのだそうです。
またコンポストと言えば、生ごみの処理と思いますが、クロイドンのコンポスト処理工場は公園や家庭からでる剪定によりでた木、葉を堆肥化する施設であり、ここでは、生ごみは処理していないとのことでした。
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